楽なのに高額を稼げると言われる「治験」。
これだけで生活することは出来るのでしょうか?
今回は1人暮らしの人が治験の収入だけで生活費を稼げるのか、生活別に検証してみました。
目次
ケース1:切り詰めた1人暮らしの場合
首都圏などの大都市で「ギリギリのラインでもいいから治験だけで生活したい!」という場合、仮に月々必要になる金額はだいたい以下の通りでしょうか。
家賃 6万円
光熱費・水道代 1万円
通信費(ネット・スマホ) 1万円
食費(自炊メイン) 2万円
その他(病院等の急な出費) 1万円
合計 11万
最低限の生活と言えど、10万円以上かかってしまうようです。
この生活をカバーするためにはどんな治験に参加すればいいのでしょうか。治験募集サイトで探してみると……
例:20~39歳女性 健康な方対象☆入院試験【3泊×2回】
募集対象:年齢20~39歳までの日本人健康女性、体重47kg以上かつBMI18.5~24、入院期間中の禁煙・禁酒を厳守できる者(その他詳細条件アリ)。
場所:東京都内
日程:一度事前検診を受けた後、3泊の入院を2回(7月2日~5日、7月10日~13日通院)、通院1回(7月18日)
軽減負担費:13万3000円(事前検診費込)
たった2回の入院で終わってしまっただけでなく、2万円以上も貯金できる治験もあります。普通にバイトをするより断然ラクで高額ですね。
※会社に勤務しない場合、国民年金・健康保険料を支払う必要がありますが今回は割愛しています。
ケース2:一般的な単身者の場合
でも「そこまで切り詰めた生活はちょっと…」という方も多いはず。総務省統計局発表の2016年「1か月の収入と支出」によると、単身者の消費支出は1か月平均15万8911円。この金額と同等稼ぐには、どのような治験に参加すればいいのでしょうか?
例:20~34歳男性 健常入院試験 4泊2回
募集対象:年齢20~34歳の健康な日本人男性、BMI18.5~24.9。 常用している薬、過去に重篤な疾患・手術既往歴ない方(その他詳細条件アリ)。
場所:神奈川県
日程:一度事前検診を受けた後、4泊の入院を2回(5月27日~5月31日、6月10日~6月14日)
軽減負担費:総額16万円(事前検診・交通費込)
これと同等の金額を稼ぐには、時給1000円のバイトを160時間、つまり1日8時間労働を20日行わなければいけません。普通の会社員と同じ労働時間ですね。でも治験なら約10日の治験だけで1か月分の生活費相当を得ることができます!
ケース3:初任給相当を稼ぐ場合
ここまで来ると考えてしまうのが「会社員と同じくらい稼ぐことはできないだろうか」ということ。厚生労働省発表の2017年学歴別初任給は大卒で20万3400円となっています。
例:20~40歳健康男性【入院】治験☆8泊×2回
募集対象:20~40歳の正常頭髪の日本人男性、BMI 18.5~25未満。入院時に頭部に傷・傷跡・湿疹・植毛・脱毛、脱色がなく、3ヶ月以内にパーマをかけていない人で、頭髪を1分刈り(3mm)に散髪できる人(その他詳細条件アリ)
場所:東京都内
日程:一度事前検診を受けた後、8泊の入院を2回(5月11日~19日、 5月23日~31日)
軽減負担費:事前検診3000円、本試験19万7000円
こちらも8泊の入院を2回行うだけで、ほぼ初任給と同等の報酬を得ることができるようです。
他にも約4ヶ月間に入院2回(20泊と23泊)を行う治験では軽減負担費が89万1298円と、月々あたり初任給以上の報酬なる治験もあります。こまめにチェックして日程や条件が合うものさえ見つかれば、生活費を簡単に稼ぐことが出来そうですね。
さいごに
治験参加にあたって注意しなくてはいけないのが「休薬期間」。一度治験を受けると、次の治験に参加するまで3~6か月間空けなければいけません。
「そうなると治験だけでは生活できないじゃないの?」と思われる人もいるはず。でもそんなときは健康食品や化粧品などのモニターを併用して稼ぐという手もあります。
ちなみに休薬期間ナシで治験に参加する方法は「治験に連続で参加するとばれるのか」をご覧ください。
現実的に考えると、治験だけで生活をすることは難しいのかもしれません。ただスケジュールや健康管理次第で「できない」と言いきれないのも事実です。あなたのスケジュールや健康を考えて参加してみてくださいね。